胆石と胆嚢炎の違いとは?原因・症状・危険性をわかりやすく解説

はじめに
「胆石」と「胆嚢炎」は、よく一緒に聞く病気ですが、実は意味が違います。
簡単にいうと、
- 胆石=胆嚢(たんのう)に石ができた状態
- 胆嚢炎=胆石などが原因で胆嚢に炎症が起きた状態
です。
胆石だけなら症状がない人もいますが、胆嚢炎になると強い痛みや発熱を伴い、放置すると危険な状態になることがあります。
胆石とは?
胆石とは、胆汁(脂肪を消化する液体)の成分が固まってできる「石」のことです。
胆汁は肝臓で作られ、胆嚢に一時的に蓄えられます。
しかし、胆汁の成分バランスが崩れると、胆嚢の中で石ができます。
胆石ができる主な原因
- 加齢
- 肥満
- 急激なダイエット
- 脂質の多い食生活
- 遺伝的な体質
- 女性ホルモンの影響
などが関係しています。
胆石の症状
胆石があっても、症状が出ない人は多くいます。
しかし、石が胆管の入り口などにつまると、
- 右上腹部の強い痛み
- みぞおちの痛み
- 背中や右肩への痛み
- 吐き気・嘔吐
などが起こります。
これを「胆石発作」と呼びます。
胆嚢炎とは?
胆嚢炎とは、胆嚢に細菌感染や炎症が起きた状態です。
多くの場合、胆石が胆嚢の出口をふさいで、胆汁が流れなくなることで発生します。
つまり、
胆石 → 胆汁の流れが悪くなる → 炎症が起きる → 胆嚢炎
という流れです。
胆嚢炎の主な症状
胆嚢炎になると、胆石より症状が強く出ることがあります。
代表的な症状は、
- 右上腹部の強い痛み
- 押すと痛い
- 発熱
- 吐き気
- 食欲低下
- 白血球やCRP(炎症の数値)の上昇
などです。
特に高齢者では症状が分かりにくい場合もあります。
胆嚢炎を放置するとどうなる?
胆嚢炎を治療せず放置すると、
- 胆嚢が壊死する
- 胆嚢に穴が開く(穿孔)
- 腹膜炎になる
- 敗血症になる
など、命に関わる状態になる可能性があります。
特に、
- 高齢者
- 強い腹痛
- 高熱
- CRPが高い
場合は早めの治療が重要です。
治療方法
胆石だけの場合
症状がなければ経過観察になることもあります。
胆嚢炎の場合
主な治療は、
- 絶食
- 点滴
- 抗生物質
- 痛み止め
- 胆嚢摘出手術
などです。
再発を防ぐため、胆嚢を摘出する手術が行われることもあります。
まとめ
胆石は「石がある状態」、胆嚢炎は「その石などが原因で胆嚢に炎症が起きた状態」です。
胆石を放置すると、胆嚢炎や胆管炎などの重い病気につながることがあります。
特に、
「右脇腹の強い痛み」
「発熱」
「食欲低下」
「炎症の数値(CRP)上昇」
がある場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。